蛇腹というものが,いつごろから存在したのかはよく知らない。しかし,これをカメラに利用することを思いついたことは,世紀の大発明にも匹敵するだろう。蛇腹は,たたむととてもコンパクトになるが,開くととてつもなく大きな空間をつくり出すことができる。薄くて軽く,遮光性に優れた素材を使えば,きわめて小型軽量の大型カメラが実現することになる。そして,それを小型カメラに適用すれば,さらにさらにコンパクトなカメラが実現することになる。 蛇腹は,紙や革でつくられることが多い。これらの表面は,とくにその内側は,反射の少ない素材が用いられるうえに,細かく折りたたまれた襞(ひだ)があるために,像に悪い影響を与える内面反射が少なくなるという特質がある。レンズ鏡胴として,理想的な素材であるといえる。一方,薄い素材を何度も折りたたむことから,長年使っているうちに亀裂やピンホールが生じて,修理や交換が必要になってくる。これは大きな短所といえる。 蛇腹を使ったカメラには,さまざまな形態がある。たとえば,レンズとフィルムを支える板を蛇腹がつなぐだけのような組立暗箱もあれば,小型カメラに埋めこまれていて,蛇腹があることに気がつきにくいカメラもある。そんなカメラをこのページには集めてみた。
▼四つ切1/2サイズの組立暗箱。メーカーや製造・発売時期などは不明。(第1展示室へ移動します。)
▼5×7判の組立暗箱。メーカーや製造・発売時期などは不明。(第1展示室へ移動します。)
▼4×5判の組立暗箱。本体が軽いので,大判写真に手軽にチャレンジできるだろう。写真家を称するなら,この種の木製カメラを1度くらい経験しておくべきである。(第1展示室へ移動します。)
▼4×5判のモノレールカメラ。この種のカメラは,アオリの自由度も高く,レールを延長すればかなりの接写も可能になるなど,多彩な撮影が可能である。(第1展示室へ移動します。)
▼1920年代後半の,単速シャッター,単玉レンズ,固定焦点の簡便なカメラだが,その実力は意外と高い!?百聞は一見に如かず,6×9判の迫力がなせる技か?(第1展示室へ移動します。)
▼1954年発売のマミヤシックスの廉価版。マミヤシックス特有のバックフォーカス機構と大柄で堅牢なボディで,ピントはばっちり。日本が誇る世紀の大発明,と言いたい。(第1展示室へ移動します。)
▼1950年ころに発売された,国産セミ判スプリングカメラ。ややコンパクトな印象を受けるカメラである。(第1展示室へ移動します。)
▼1930年代後半に発売された,ドイツ製セミ判スプリングカメラ。これは,ボディにシャッターレリーズボタンが取りつけられた後期モデルである。(第1展示室へ移動します。)
▼1930年代の前玉回転式目測ピント調整のカメラ。シャッターは1/25〜1/125秒のPRONTORだが,レンズには3枚構成の銘玉Schneider Radionar 7.5cm F4.5を驕る。昭和初期の舶来品の香りが残っているか?(第1展示室へ移動します。)
▼1930年代のベスト1/2判カメラ。非常にコンパクトなカメラだが,Hexarレンズの描写はシャープ。昭和初期の国産品も,侮りがたし。(第6展示室へ移動します。)
▼1950年代前半のレチナ。シャッターは1秒〜1/500秒までのSynchro-Compur,レンズはSchneiderのRetina-Xenar 50mm F3.5などの高級品を採用している。(第3展示室へ移動します。)
▼カラートカセットを用いる35mm判カメラ。定評あるAGFAのSOLINARレンズが魅力。(第6展示室へ移動します。)
▼アトム判(6cm×4.5cm)乾板あるいはシートフィルムを使う,小型クラップカメラ。(第1展示室へ移動します。)
▼大名刺判(9cm×6.5cm)乾板を使うフォールディングカメラ。(第1展示室へ移動します。)
▼6×9判の撮影ができる,距離計連動ファインダーをもつプレスタイプカメラ。後部に蛇腹があり,ピントグラスを使って,バックアオリ撮影や接写が可能。(第1展示室へ移動します。)
▼1960年発売の「マミヤプレス」の改良型で,1969年に発売された。後部の蛇腹を利用して,バックアオリ撮影や接写が可能。(第1展示室へ移動します。)
▼6×7判一眼レフカメラ。レンズにヘリコイドはなく,蛇腹のついたレンズボードを前後させてピントをあわせるしくみを採用。(第1展示室へ移動します。)
蛇腹は世紀の大発明!?
蛇腹というものが,いつごろから存在したのかはよく知らない。しかし,これをカメラに利用することを思いついたことは,世紀の大発明にも匹敵するだろう。蛇腹は,たたむととてもコンパクトになるが,開くととてつもなく大きな空間をつくり出すことができる。薄くて軽く,遮光性に優れた素材を使えば,きわめて小型軽量の大型カメラが実現することになる。そして,それを小型カメラに適用すれば,さらにさらにコンパクトなカメラが実現することになる。
蛇腹は,紙や革でつくられることが多い。これらの表面は,とくにその内側は,反射の少ない素材が用いられるうえに,細かく折りたたまれた襞(ひだ)があるために,像に悪い影響を与える内面反射が少なくなるという特質がある。レンズ鏡胴として,理想的な素材であるといえる。一方,薄い素材を何度も折りたたむことから,長年使っているうちに亀裂やピンホールが生じて,修理や交換が必要になってくる。これは大きな短所といえる。
蛇腹を使ったカメラには,さまざまな形態がある。たとえば,レンズとフィルムを支える板を蛇腹がつなぐだけのような組立暗箱もあれば,小型カメラに埋めこまれていて,蛇腹があることに気がつきにくいカメラもある。そんなカメラをこのページには集めてみた。
組立暗箱
組立暗箱(オクハラカメラ製)
OKUHARA CAMERA
▼四つ切1/2サイズの組立暗箱。メーカーや製造・発売時期などは不明。(第1展示室へ移動します。)
組立暗箱(無銘)
unknown camera
▼5×7判の組立暗箱。メーカーや製造・発売時期などは不明。(第1展示室へ移動します。)
タチハラ フィルスタンド45
TACHIHARA FIELSTAND45
▼4×5判の組立暗箱。本体が軽いので,大判写真に手軽にチャレンジできるだろう。写真家を称するなら,この種の木製カメラを1度くらい経験しておくべきである。(第1展示室へ移動します。)
大判ビューカメラ
トヨビュー45C
TOYO-VIEW 45C
▼4×5判のモノレールカメラ。この種のカメラは,アオリの自由度も高く,レールを延長すればかなりの接写も可能になるなど,多彩な撮影が可能である。(第1展示室へ移動します。)
中判フォールディングカメラ・スプリングカメラ
No.1ポケットコダックジュニア(6×9判)
No.1 Pocket Kodak Junior
▼1920年代後半の,単速シャッター,単玉レンズ,固定焦点の簡便なカメラだが,その実力は意外と高い!?百聞は一見に如かず,6×9判の迫力がなせる技か?(第1展示室へ移動します。)
マミヤシックスK(6×6,6×4.5兼用判)
MAMIYA-SIX K
▼1954年発売のマミヤシックスの廉価版。マミヤシックス特有のバックフォーカス機構と大柄で堅牢なボディで,ピントはばっちり。日本が誇る世紀の大発明,と言いたい。(第1展示室へ移動します。)
セミレオタックス(セミ判)
SEMI LEOTAX
▼1950年ころに発売された,国産セミ判スプリングカメラ。ややコンパクトな印象を受けるカメラである。(第1展示室へ移動します。)
ウェルタ・ペルレ(セミ判)
Welta Perle
▼1930年代後半に発売された,ドイツ製セミ判スプリングカメラ。これは,ボディにシャッターレリーズボタンが取りつけられた後期モデルである。(第1展示室へ移動します。)
コレレ(セミ判)
Korelle
▼1930年代の前玉回転式目測ピント調整のカメラ。シャッターは1/25〜1/125秒のPRONTORだが,レンズには3枚構成の銘玉Schneider Radionar 7.5cm F4.5を驕る。昭和初期の舶来品の香りが残っているか?(第1展示室へ移動します。)
六櫻社 ベビーパール(ベスト半裁判)
Rokuoh-sha BABY PEARL
▼1930年代のベスト1/2判カメラ。非常にコンパクトなカメラだが,Hexarレンズの描写はシャープ。昭和初期の国産品も,侮りがたし。(第6展示室へ移動します。)
小型スプリングカメラ
コダック レチナ1a
Kodak Retina 1a type015
▼1950年代前半のレチナ。シャッターは1秒〜1/500秒までのSynchro-Compur,レンズはSchneiderのRetina-Xenar 50mm F3.5などの高級品を採用している。(第3展示室へ移動します。)
アグフア カラート3.5
AGFA Karat3.5
▼カラートカセットを用いる35mm判カメラ。定評あるAGFAのSOLINARレンズが魅力。(第6展示室へ移動します。)
乾板カメラ
ゲルツ ベストポケットテナックス
C.P.GOERZ Vest Pocket TENAX
▼アトム判(6cm×4.5cm)乾板あるいはシートフィルムを使う,小型クラップカメラ。(第1展示室へ移動します。)
エルネマン ヘーグ0号
ERNEMANN HEAG0
▼大名刺判(9cm×6.5cm)乾板を使うフォールディングカメラ。(第1展示室へ移動します。)
その他の中判カメラ
マミヤプレス
MAMIYA PRESS
▼6×9判の撮影ができる,距離計連動ファインダーをもつプレスタイプカメラ。後部に蛇腹があり,ピントグラスを使って,バックアオリ撮影や接写が可能。(第1展示室へ移動します。)
マミヤプレススーパー23ブラック
MAMIYA PRESS SUPER23 BLACK
▼1960年発売の「マミヤプレス」の改良型で,1969年に発売された。後部の蛇腹を利用して,バックアオリ撮影や接写が可能。(第1展示室へ移動します。)
マミヤRB67プロフェッショナルS
Mamiya RB67 Professional S
▼6×7判一眼レフカメラ。レンズにヘリコイドはなく,蛇腹のついたレンズボードを前後させてピントをあわせるしくみを採用。(第1展示室へ移動します。)