機械式時計の動力源は,ゼンマイである。ゼンマイは,それがほどけるときに,力を発生する。ゼンマイに力を発生させるには,ゼンマイを巻き上げてやらねばならない。 小さな腕時計に使われるゼンマイも,また,それに応じて小さいものである。いっぱいに巻き上げておいても,1日か2日くらいで,ほどけきってしまう。そこで,機械式腕時計を使うときには,ほぼ毎朝,ゼンマイを巻き上げることになる。 そのわずらわしさを解消するのが,自動巻きとよばれる機構である。 自動巻きの腕時計には,回転するおもりが内蔵されている。腕時計を身につけた状態で歩いたり,作業をしたりして,腕を動かすことがあると,内蔵されたおもりが回転し,ゼンマイを少しずつ巻き上げてくれる。無意識のうちに,つねにゼンマイを巻き上げられるというものである。実際には人間の腕が時計に力を与えているのだが,それが無意識のうちにおこなわれることから,時計から無限のエネルギーが生み出されているようにも感じられることだろう。 自動巻きは,機械式腕時計の機構として,完成に達したということができる。ただし,回転するおもりのため,どうしても時計が厚く,重くなるのは,しかたのないことか。
セイコー (SEIKO)
セイコーは,国産初の腕時計(1913年)を製造したメーカーとしてよく知られている。その後も,国産初の自動巻腕時計(1956年)を発売したり,1964年の東京オリンピックの公式計時を担当したりするなど,日本を代表する時計メーカーといってもいい存在になった。さらに,1969年には世界初のクォーツ式腕時計を発売するなど,日本のみならず,世界に与えてきた影響も大きい。
3針式,ステンレスケース,25石の自動巻き時計である。 時刻合わせのための竜頭のほかに,日付を進めるための押しボタンがある。また,裏蓋には防水対策をアピールする「イルカマーク」がある。
3針式,ステンレスケース,21石の自動巻き時計である。 日付と曜日を表示するカレンダー機能がある。日付は竜頭で設定ができるが,曜日は針を進めていくしか変更する方法がない。午前0時を過ぎると日付と曜日が次に進むが,曜日はまず英語表記があらわれ,つづいて日本語表記があらわれるようになっている。自動巻き機構のため,レディースモデルとしては,かなりの厚みがある。
リコー (RICOH)
1938年に設立された「高野精密工業」は腕時計の生産をおこなっていたが,1959年の伊勢湾台風で工場が大きな被害を受け,リコーの支援を受けるようになった。その後,1962年に「リコー時計株式会社」が誕生し,現在は「リコーエレメックス株式会社」として,腕時計の供給を続けている。1971年には「リクォーツ」の名前で,セイコーに次いでシチズンよりはやくクォーツ時計を発売するが,その価格はセイコーの製品にくらべてはるかに安価なものであった。高性能な商品を低価格で供給するのは,カメラであれ時計であれ,リコーの基本的なスタイルということだろうか。
ゴールドカラーの3針式,22石,自動巻き,カレンダー機能内蔵のレディスサイズの時計である。時刻合わせはリューズを1段引き出した状態でおこなう。リューズをさらに引き出すと,日付を1日進めることができる。
そこには無限のエネルギーが
機械式時計の動力源は,ゼンマイである。ゼンマイは,それがほどけるときに,力を発生する。ゼンマイに力を発生させるには,ゼンマイを巻き上げてやらねばならない。
小さな腕時計に使われるゼンマイも,また,それに応じて小さいものである。いっぱいに巻き上げておいても,1日か2日くらいで,ほどけきってしまう。そこで,機械式腕時計を使うときには,ほぼ毎朝,ゼンマイを巻き上げることになる。
そのわずらわしさを解消するのが,自動巻きとよばれる機構である。
自動巻きの腕時計には,回転するおもりが内蔵されている。腕時計を身につけた状態で歩いたり,作業をしたりして,腕を動かすことがあると,内蔵されたおもりが回転し,ゼンマイを少しずつ巻き上げてくれる。無意識のうちに,つねにゼンマイを巻き上げられるというものである。実際には人間の腕が時計に力を与えているのだが,それが無意識のうちにおこなわれることから,時計から無限のエネルギーが生み出されているようにも感じられることだろう。
自動巻きは,機械式腕時計の機構として,完成に達したということができる。ただし,回転するおもりのため,どうしても時計が厚く,重くなるのは,しかたのないことか。
セイコー (SEIKO)
セイコーは,国産初の腕時計(1913年)を製造したメーカーとしてよく知られている。その後も,国産初の自動巻腕時計(1956年)を発売したり,1964年の東京オリンピックの公式計時を担当したりするなど,日本を代表する時計メーカーといってもいい存在になった。さらに,1969年には世界初のクォーツ式腕時計を発売するなど,日本のみならず,世界に与えてきた影響も大きい。
セイコー
スポーツマチック5 デラックス 7619-7010
3針式,ステンレスケース,25石の自動巻き時計である。
時刻合わせのための竜頭のほかに,日付を進めるための押しボタンがある。また,裏蓋には防水対策をアピールする「イルカマーク」がある。
セイコー
ジョイフル 2906-0090
3針式,ステンレスケース,21石の自動巻き時計である。
日付と曜日を表示するカレンダー機能がある。日付は竜頭で設定ができるが,曜日は針を進めていくしか変更する方法がない。午前0時を過ぎると日付と曜日が次に進むが,曜日はまず英語表記があらわれ,つづいて日本語表記があらわれるようになっている。自動巻き機構のため,レディースモデルとしては,かなりの厚みがある。
リコー (RICOH)
1938年に設立された「高野精密工業」は腕時計の生産をおこなっていたが,1959年の伊勢湾台風で工場が大きな被害を受け,リコーの支援を受けるようになった。その後,1962年に「リコー時計株式会社」が誕生し,現在は「リコーエレメックス株式会社」として,腕時計の供給を続けている。1971年には「リクォーツ」の名前で,セイコーに次いでシチズンよりはやくクォーツ時計を発売するが,その価格はセイコーの製品にくらべてはるかに安価なものであった。高性能な商品を低価格で供給するのは,カメラであれ時計であれ,リコーの基本的なスタイルということだろうか。
リコー
オートマチック (M-251)
ゴールドカラーの3針式,22石,自動巻き,カレンダー機能内蔵のレディスサイズの時計である。時刻合わせはリューズを1段引き出した状態でおこなう。リューズをさらに引き出すと,日付を1日進めることができる。