インスタント写真のシステムは,1948年にアメリカのポラロイドから発売されたカメラとモノクロフィルムにはじまる。1963年にはカラーフィルムが発売され,その後,さまざまなタイプのフィルムが登場した。 インスタント写真のシステムは,1976年にコダックからも発売されたが,ポラロイドとのパテントに関する争いに敗れ,その後,市場から完全に撤退している(その際にコダックは,すべてのインスタントカメラを回収して35mm判コンパクトカメラと交換する,という措置をおこなったという)。そのほかには,フジから「フォトラマ」という名称で,インスタント写真のシステムが発売されている。 インスタント写真の世界を開拓したポラロイドは,インスタントフィルムの製造を,2008年夏をもってすべて終了することを発表した。
よく使われる場面としては,証明写真の分野がある。レンズが2つないし4つあるカメラを使って,同時に2枚ないし4枚の写真を撮影できる,証明写真専用カメラも多く登場している。スタジオで,ライティングなどを確認するために,使われることも多い。また,報道などの現場で使われるケースもあったようだ。 このような,業務用として使われる場合のほかに,個人的に使われるケースもある。たとえば,パーティーの席において,撮影した写真に寄せ書きをしたり,友達どうしてお互いに写真を撮りあって交換したりするようなケースである。いわゆる「プリクラ」のブームのころには,プリクラ写真と同じような小さな画面サイズのインスタントカメラも登場している。 これらは,すぐにその場で紙焼きが得られるという,インスタント写真の特徴がめいっぱい生かされた使い方といえよう。しかし,これらの使われる場面には,ディジタルカメラが大きく進出している。
ポラロイドのインスタントカメラ
インスタント写真といえば,ポラロイドである。ポラロイドは,まさに,インスタント写真の代名詞だった。 スタジオなどでは,本番の前にインスタントフィルムで撮影して,ライティング等を確認することがよくおこなわれていた。この作業は,「ポラを切る」(あるいは「ポラ切り」)などとよばれていた。たとえ使うフィルムがポラロイドのものでなくフジのものであっても,「ポラ」とよばれていたのである。「フォトラマを切る」なんて,聞いたことがない。 ポラロイド社がインスタントフィルムの製造・販売を終了することを発表したことに,1つの時代が終わったと実感された方も少なくないだろう。
フジのインスタントカメラ
1981年に,富士フイルムからもインスタント写真のシステムが発売された。これで,インスタント写真のシステムは,ポラロイド,コダック,フジの3社から発売されることになった。「フォトラマ」と名づけられたフジのシステムは,ポラロイドやコダックのインスタント写真よりも「色がきれい」ということで,広く支持されたようである(反対に,ポラロイドの色には「フジにはない味がある」として支持する意見もある)。 初期のフォトラマ用フィルムはすでに製造・販売が終了しているが,現在でもいくつかのサイズのフィルムが供給されているのは,インスタント写真を業務で使う人や,インスタント写真のファンにとっては,強い味方に思えることであろう。
証明写真用カメラ
入学試験の受験票,就職活動の履歴書など,日常生活のさまざまな場面において,公的な書類に写真を添付することが求められる。また,運転免許証やパスポートにも,写真がつけられている。これらの写真は,それらの書類等の内容が,間違いなく本人のものであることを示す,すなわち証明するために使われている。したがって,このような写真は「証明写真」とよばれる。 かつて「証明写真」は,写真館などで撮影してもらい,何日(あるいは何時間)か後にできあがった写真を受け取りにいくものだった。その後,写真店の店頭を,「スピード証明写真」「証明写真すぐできます」などという幟がにぎわすようになる。ここで活躍しているのが,インスタント写真のシステムだ。 「証明写真」のサイズは大きくない。また,1つの書類に必要な写真は,そんなに多いものではない。予備も含めて2〜3枚もあれば,十分だ。そのために使われたカメラは,2つあるいは4つのレンズをもち,インスタントフィルム上に一度に2枚ないし4枚の写真を写すことができるものであった。
インスタントフィルムホルダ(ポラバック)
中判カメラの多くは,大判カメラのようにフィルムバック部を自由に交換できるようになっている。フィルムバック部が交換できることで,フィルムの交換を迅速におこなえるようになるし,カラーとモノクロあるいは低感度微粒子と高感度など,フィルムの使い分けも容易になる。システムによっては,インスタントフィルム用のフィルムバックも用意されており,「ポラバック」「ポラホルダ」などとよばれていた。
ポラロイドの発明
インスタント写真のシステムは,1948年にアメリカのポラロイドから発売されたカメラとモノクロフィルムにはじまる。1963年にはカラーフィルムが発売され,その後,さまざまなタイプのフィルムが登場した。
インスタント写真のシステムは,1976年にコダックからも発売されたが,ポラロイドとのパテントに関する争いに敗れ,その後,市場から完全に撤退している(その際にコダックは,すべてのインスタントカメラを回収して35mm判コンパクトカメラと交換する,という措置をおこなったという)。そのほかには,フジから「フォトラマ」という名称で,インスタント写真のシステムが発売されている。
インスタント写真の世界を開拓したポラロイドは,インスタントフィルムの製造を,2008年夏をもってすべて終了することを発表した。
インスタント写真の用途
よく使われる場面としては,証明写真の分野がある。レンズが2つないし4つあるカメラを使って,同時に2枚ないし4枚の写真を撮影できる,証明写真専用カメラも多く登場している。スタジオで,ライティングなどを確認するために,使われることも多い。また,報道などの現場で使われるケースもあったようだ。
このような,業務用として使われる場合のほかに,個人的に使われるケースもある。たとえば,パーティーの席において,撮影した写真に寄せ書きをしたり,友達どうしてお互いに写真を撮りあって交換したりするようなケースである。いわゆる「プリクラ」のブームのころには,プリクラ写真と同じような小さな画面サイズのインスタントカメラも登場している。
これらは,すぐにその場で紙焼きが得られるという,インスタント写真の特徴がめいっぱい生かされた使い方といえよう。しかし,これらの使われる場面には,ディジタルカメラが大きく進出している。
ポラロイドのインスタントカメラ
インスタント写真といえば,ポラロイドである。ポラロイドは,まさに,インスタント写真の代名詞だった。
スタジオなどでは,本番の前にインスタントフィルムで撮影して,ライティング等を確認することがよくおこなわれていた。この作業は,「ポラを切る」(あるいは「ポラ切り」)などとよばれていた。たとえ使うフィルムがポラロイドのものでなくフジのものであっても,「ポラ」とよばれていたのである。「フォトラマを切る」なんて,聞いたことがない。
ポラロイド社がインスタントフィルムの製造・販売を終了することを発表したことに,1つの時代が終わったと実感された方も少なくないだろう。
ポラロイド サンカメラ660
Polaroid / Autofocus660
ポラロイド サンカメラ スピリット600CL
Polaroid / Spirit 600 CL
ポラロイド637
Polaroid / 637
ポラロイド One600 ウルトラ
Polaroid / One600 Ultra
ポラロイド ジョイカム ヒッパレー
Polaroid / JOYCAM Hippare
ポラロイド シャオ (Xiao)
Polaroid / Xiao
フジのインスタントカメラ
1981年に,富士フイルムからもインスタント写真のシステムが発売された。これで,インスタント写真のシステムは,ポラロイド,コダック,フジの3社から発売されることになった。「フォトラマ」と名づけられたフジのシステムは,ポラロイドやコダックのインスタント写真よりも「色がきれい」ということで,広く支持されたようである(反対に,ポラロイドの色には「フジにはない味がある」として支持する意見もある)。
初期のフォトラマ用フィルムはすでに製造・販売が終了しているが,現在でもいくつかのサイズのフィルムが供給されているのは,インスタント写真を業務で使う人や,インスタント写真のファンにとっては,強い味方に思えることであろう。
フォトラマ F-10
Fuji / Fotorama F-10
チェキ オレンジ
Fuji / instax mini 7
証明写真用カメラ
入学試験の受験票,就職活動の履歴書など,日常生活のさまざまな場面において,公的な書類に写真を添付することが求められる。また,運転免許証やパスポートにも,写真がつけられている。これらの写真は,それらの書類等の内容が,間違いなく本人のものであることを示す,すなわち証明するために使われている。したがって,このような写真は「証明写真」とよばれる。
かつて「証明写真」は,写真館などで撮影してもらい,何日(あるいは何時間)か後にできあがった写真を受け取りにいくものだった。その後,写真店の店頭を,「スピード証明写真」「証明写真すぐできます」などという幟がにぎわすようになる。ここで活躍しているのが,インスタント写真のシステムだ。
「証明写真」のサイズは大きくない。また,1つの書類に必要な写真は,そんなに多いものではない。予備も含めて2〜3枚もあれば,十分だ。そのために使われたカメラは,2つあるいは4つのレンズをもち,インスタントフィルム上に一度に2枚ないし4枚の写真を写すことができるものであった。
フォトラマ FP-14
Fuji / Fotorama FP-14
フォトラマ FP-UL
Fuji / Fotorama FP-UL
インスタントフィルムホルダ(ポラバック)
中判カメラの多くは,大判カメラのようにフィルムバック部を自由に交換できるようになっている。フィルムバック部が交換できることで,フィルムの交換を迅速におこなえるようになるし,カラーとモノクロあるいは低感度微粒子と高感度など,フィルムの使い分けも容易になる。システムによっては,インスタントフィルム用のフィルムバックも用意されており,「ポラバック」「ポラホルダ」などとよばれていた。
インスタントフィルムホルダ
instant film holder