ディジタルカメラでの撮影では,撮影したその場で仕上がりイメージを確認できるが,フィルムを使った撮影では,現像するまでわからない。そこでスタジオなどでの撮影では,本番の前にインスタントフィルムで撮影して,ライティング等を確認する「ポラ切り」などとよばれる作業がよくおこなわれていた。 中判カメラや大判カメラではフィルムバック部を自由に交換できるようになっているものが多いが,これはフィルムの迅速な交換だけでなく,本番撮影用のフィルムのかわりに同じ条件でインスタントフィルムが使えるという要求にもこたえられるものである。
カメラに取りつけて,インスタントフィルムを装填し撮影できるようなインスタントフィルムホルダは,各カメラ用に,各フィルムサイズ用に用意されていた。
4眼式証明写真用カメラ「FP-14」用のインスタントフィルムホルダ。使用するフィルムは,8.5cm×10.8cm(レギュラーサイズ,スタンダードサイズ)のFP-100C,FP-100B,FP-400B,FP-3000Bなど。
2眼式証明写真用カメラ「FP-UL」用のインスタントフィルムホルダ。使用するフィルムは,10.2cm×13.1cm(4×5サイズ)のFP-100C45,FP-100B45,FP-500B45,FP-3000B45など。4×5判カメラにも使用可能。
「マミヤユニバーサルプレス」でポラロイド80シリーズのフィルムを使用するためのホルダ。Pアダプタを併用して「マミヤRB67」でも使用可能。
ポラロイドがインスタントフィルムの製造を終了した後,インスタントフィルムを安定して入手できるのは富士フイルムの製品だけとなった。とくにレギュラーサイズおよび4×5サイズでピールアパート(剥離)式のモノクロフィルムとカラーフィルムとが供給され,インスタント写真を楽しむ環境は維持されていた。しかし,2009年にモノクロフィルムのラインアップが大幅に整理され(*1),ついで2011年にはモノクロフィルムの供給を終了することがアナウンスされた(*2)。ピールアパート式インスタントフィルムで残るは,カラーフィルムのFP-100CおよびFP-100C45だけとなる。
*1 「インスタント黒白FPフィルム一部製品販売終了のご案内」(2009年9月24日 富士フイルム株式会社) http://fujifilm.jp/information/articlead_0018.html
*2 「インスタントピールアパートタイプ・フィルム インスタントB&Wフィルム FP-3000B 45 SUPER SPEEDY 販売終了のお知らせ」(2011年9月29日 富士フイルム株式会社) http://fujifilm.jp/information/articlead_0132.html
フィルムバック交換システムの意味
ディジタルカメラでの撮影では,撮影したその場で仕上がりイメージを確認できるが,フィルムを使った撮影では,現像するまでわからない。そこでスタジオなどでの撮影では,本番の前にインスタントフィルムで撮影して,ライティング等を確認する「ポラ切り」などとよばれる作業がよくおこなわれていた。
中判カメラや大判カメラではフィルムバック部を自由に交換できるようになっているものが多いが,これはフィルムの迅速な交換だけでなく,本番撮影用のフィルムのかわりに同じ条件でインスタントフィルムが使えるという要求にもこたえられるものである。
ポラバック
カメラに取りつけて,インスタントフィルムを装填し撮影できるようなインスタントフィルムホルダは,各カメラ用に,各フィルムサイズ用に用意されていた。
FUJI
INSTANT HOLDER PA-24
4眼式証明写真用カメラ「FP-14」用のインスタントフィルムホルダ。使用するフィルムは,8.5cm×10.8cm(レギュラーサイズ,スタンダードサイズ)のFP-100C,FP-100B,FP-400B,FP-3000Bなど。
FUJI
INSTANT HOLDER PA-45
2眼式証明写真用カメラ「FP-UL」用のインスタントフィルムホルダ。使用するフィルムは,10.2cm×13.1cm(4×5サイズ)のFP-100C45,FP-100B45,FP-500B45,FP-3000B45など。4×5判カメラにも使用可能。
Mamiya
POLAROID HOLDER M80
「マミヤユニバーサルプレス」でポラロイド80シリーズのフィルムを使用するためのホルダ。Pアダプタを併用して「マミヤRB67」でも使用可能。
ピールアパート式インスタントフィルムの現状
ポラロイドがインスタントフィルムの製造を終了した後,インスタントフィルムを安定して入手できるのは富士フイルムの製品だけとなった。とくにレギュラーサイズおよび4×5サイズでピールアパート(剥離)式のモノクロフィルムとカラーフィルムとが供給され,インスタント写真を楽しむ環境は維持されていた。しかし,2009年にモノクロフィルムのラインアップが大幅に整理され(*1),ついで2011年にはモノクロフィルムの供給を終了することがアナウンスされた(*2)。ピールアパート式インスタントフィルムで残るは,カラーフィルムのFP-100CおよびFP-100C45だけとなる。
*1 「インスタント黒白FPフィルム一部製品販売終了のご案内」(2009年9月24日 富士フイルム株式会社)
http://fujifilm.jp/information/articlead_0018.html
*2 「インスタントピールアパートタイプ・フィルム インスタントB&Wフィルム FP-3000B 45 SUPER SPEEDY 販売終了のお知らせ」(2011年9月29日 富士フイルム株式会社)
http://fujifilm.jp/information/articlead_0132.html